IVS2026京都で感じたスタートアップの熱量と、弁理士としての新しい一歩1/3
2026/7/13
2026年7月1日〜3日に京都で開催されたスタートアップカンファレンス「IVS2026 Kyoto」に参加してきました。
その中でも、日本最大級のピッチコンテスト「IVS2026 LAUNCHPAD」が強く印象に残っています。
LAUNCHPADでは、15社のスタートアップが、6分という限られた時間の中で、自社のビジネスモデルと未来へのビジョンをぶつけ合っていました。
優勝チームには1000万円の賞金とともに、1億5000万円以上の投資が約束されており、まさに「起業家の登竜門」といえるステージです。
社会課題 × 巨大マーケット ×成長ストーリー
今回のIVSで強く感じたのは、「スタートアップのピッチは、社会課題を解決するだけでなく、その先にある巨大なマーケットと成長ストーリーまで含めて語る場だ」ということでした。
立ち上げ期に手元資金に大きな余裕があるスタートアップは多くありません。
そのため、自社のビジネスモデルを投資家・VC・金融機関に伝え、出資や融資を受けながら事業を拡大していくケースが一般的です。
だからこそ、単に
「こんな社会課題があります」「これを解決します」
で終わるのではなく、
その社会課題の背景に、どれくらい大きな市場が広がっているのか(ときには数兆円規模のマーケット)
その中で自社のビジネスモデルがどのようにスケールし得るのか
うまくいけば大きな企業に成長し得る、という期待感
まで含めて、「これは伸びそうだ」「この事業は面白そうだ」と、聞き手をワクワクさせる必要があります。
IVSのLAUNCHPADでピッチしていた起業家たちは、まさにその「ワクワク」と「社会課題解決」を両立させようとしている人たちでした。
あのステージには、ビジネスとしての合理性と、熱意あるストーリーが同居する独特の熱量がありました。

大企業も最初は「挑戦する側」だった
もう一つ、あらためて突きつけられたのは、
「今では誰もが知っている大企業も、最初は小さなチームから始まった『挑戦する側』だった」
ということです。
通信、インターネット、ITサービス、宇宙関連といった分野でも、現在大企業として知られている多くの企業が、創業当初は少人数でのスタートから事業を積み上げてきています。
最初から大企業だったわけではなく、起業家や少人数のチームが、リスクを取りながら新しいビジネスに挑戦してきた、その延長線上に今があります。
IVSの会場でピッチしていたスタートアップの多くも、
「数年後、もしかしたら今の著名企業のような存在になっているかもしれない」
そう思わせるだけの熱量と構想力を持っていました。
その現場を目の当たりにして、
「スタートアップは社会課題を解決する存在であると同時に、『巨大なマーケットに挑む存在』でもある」
ということを、感覚として強く理解しました。この体験は、私自身の人生観・仕事観を大きく揺さぶるものでした。弁理士として、「そうした挑戦を知財の面からどこまで支えられるか」を真剣に考えるきっかけになりました。